令和元年度 第1回多職種連携研修会
アンケート結果
名 称: | 令和元年度第1回多職種連携研修会 |
開催日時: | 令和元年6月8日(土) 14:30~17:00 |
開催場所: | 小諸市 グランドキャッスルホテル |
延べ参加人数: | 65名 |
【アンケート提出者全体の回答数分布】 |
参加者の所属
職種
臨床倫理について知っていましたか?
以前、臨床倫理に関する研修を受けたことがありますか?
今回の研修への参加動機を教えてください
【その他の意見】
- 多職種の人と接してお話を聞きたかったから(歯科医師)
- 前回の研修がとても良かったから(ケアマネ)
日ごろの関りで、「これは何か変だな?」「本当にこれでよいのだろうか?」「本当に患者さんや利用者さんのためになっているのか?」と感じる場面がありますか?
(6)で「ある」と答えられた方へ。簡単にその場面を教えてください。
- いつも同じことだからと、こちらからの問いに答えてくれず、結果的に渡すだけになってしまっている方に対して、これで良いのかと思う事がある。(薬剤師)
- 病院に勤務していますが、スタッフが忙しすぎて、ちょっとした検査の結果や日々に患者さんの変化に気づけていても、それを家族と共有できていない場面。病棟業務の中で、患者、家族とコミュニケーションをとることにもっと重きをおけるシステム作りってないでしょうか?(MSW
- リスクvs患者の利益の場面で、リスクの回避の方が大きくなっている気がします(MSW
- 当施設に入所中の利用者が食欲不振により、病院へ入院され、入院後も摂取量は伸びず、看取りOr胃瘻造設という話になっているが、家族の気持ちは自然に経過をみたいと希望が聞かれている。ドクターより、ICがあり、当施設での看取りを希望されているが、老健であり、本来の目的と違う使い方であるため、なかなか、はっきりとしたyesが言えないところのジレンマを感じている(社会福祉士)
- お金がないために必要な支援が受けられない(看護師)
- 家族の関りが希薄の為、十分な支援が受けられない(看護師)
- 乳幼児健診で、項目の基準に満たなかった児の経過を一緒に見てきて、受診に繋げるべきか親への声かけ等迷った時があった(保健師)
- 自分の治療が患者さんにとってベストであるか評価できない。患者さんの意向が医学的常識からかけ離れている場合、充分に話し合える時間がなく、患者さん優先の処置をしてしまう。(歯科医師)
- 本人の想いと家族の想いが違う時(訪問看護師)
- 本人、家族が想っていても主治医に伝えられない(主治医の想いで進んでしまう)(訪問看護師
- チームアプローチやチームでの話し合いが、患者さんや家族のためになるかどうか医療者や介護者主体ではないか?と思います(作業療法士)
- 人工呼吸器装着患者さんが、意思伝達を機に「延命治療はしないでください」と落ち込んで、繰り返し聞かされた時(保健師)
- 本人、家族が話合って決めた結果であるかもしれないですが、やはり、長くなると、本人もつらくなるのですかね?「そう思うのですね」としか返してあげられない自分は、支援者として何なんだろうと感じてしまいます(保健師)
- 常にあります。昔からみるとDrも話を聴いてくれることが増えましたが、まだまだ、絶対的というところは感じます。(確かに責任の重さは違うので当たり前ですが)。何時も目の前の問題のみにとらわれてしまいますが、自分の中では、生活、生きる、活きるを意識しながら、関わるようにしていますが、「これでいいのか?」という思いは常に必要と感じています。(ケアマネ
- 本人の意向より、家族の意向が優先される(サービス利用、退院先)(ケアマネ)
- 病院の在院日数制限が進むなかで、本人の意向を考える時間がなかなかとれない。すぐ方向性を決めるよう、せかされる印象(ケアマネ)
- 服用薬の多い高齢者の方に対して、同じ薬を続けることにこれでよいのかと感じることがあります。ポリファーマシーですね(薬剤師)
- 家族の入院から退院など向かい合えない人もいる(薬剤師)
- 本人、家族の意向のギャップがあまりにも大きすぎる場合(保健師)
- 入院中のご家族より自宅への退院が不安だと相談を受けて、病院のMSWに在宅への退院がADLの低下の為、難しく、不安がっていると相談したら、うちの病院は、急性期だから「ムリ」です。と断られてしまった。ご家族や本人の意向など、病棟看護師との関わりも持ってくれなかった。「ムリ」と言われたらどう、関わればいいのか、連携が大切なのにどうすればよいのかわからなくなってしまった。(保健師)
- 多職種連携で、薬剤師の踏み込める範囲(薬剤師)
- 医師が、治療に熱心なあまり、家族や本人の気持ちを聞かずに進んでしまい、気持ちを打ち明けたとたんに、退院しろと言われてしまったケースがありました。Drのプライドが高いと残念ながら連携できない場面もありました(ケアマネ)
- 職員側のマンパワーや都合で、本来できるはずの動作や行動を抑制してしまうこと(理学療法士
- 家族背景などから、利用者本人は在宅復帰を強く希望しているが、実践できない(理学療法士
- 認知症の方の意思決定の場面など(理学療法士)
- 十分な説明や本人、家族の状況を本日のように情報収集し、選択肢を提示し、納得した上で決めたのか考える事があった(保健師)
- ターミナル期であり、受信できず、往診になった方。でも、本人としては、「ちらかった家ややせた姿を見られたくない」という、でも主治医が往診(月に1~2回)してくれる機会をようやくこぎつけたのに・・・との想いもあり、本人とじっくり話し合って往診場所を、自室(寝床)→玄関先で折り合いつけた。これで、良かったのかな(看護師・ケアマネ)
- 家族への説明で、Drの考え、押し付けがある。・・・その後に少しだけ伝えるため、Drの思う方向にするしかない状況の時がある(ケアマネ)
- 施設入所中でパーキンソンが主疾患の利用者ですが、昔から好き嫌いが多く、偏食なところがありました(栄養不良で入院したこともあり)、今回、採決結果TP3.0にて、主治医よりエンシュア2本/日を必ず摂取するよう言われ、そうしないと入院になると言われ、ケアマネもそれを受けて「Drからそういわれたが、本人が好き嫌いで、わがままを言って飲んでくれない」と電話で話あり、施設で話を聞くと、好きな物なら出した分は全量食べている、トマト、煮玉ねぎ、シーチキン、鯖の味噌煮等食べていて、エンシュアも1缶は飲んでいる確認をとりました。TP3.0は、確かに低いけれど、バランスよく食べられており、そんなにDrとケアマネが目くじらを立てることなのかとモヤモヤがあります。(看護師)
- 患者(利用者)本人の想いを十分に把握するための努力を多職種で充分に伝えていないと思う。周囲の声に流されていくことも多い(看護師)
- リスク管理が優先されている事が多い(看護師)
- たくさんの薬剤が処方されている方で、日常生活やQOLを考えて全ての薬剤が必要か、全ての疾病に対する治療が必要かと思ってしまう。生活や本人の希望に対する理解がない医師には、伝えるのが難しい(薬剤師)
- かかりつけ医が、本人、家族の想いが伝わらない、「年だから」で片づけられている。訪問看護師やケアマネが心配しても空回りしている(ケアマネ)
- 在宅医療が押し付けのように感じることがある。(病院から本人、家族の意志に関係なく退院しないといけなくなる)保険上の問題。(家族に看る力が無い場合にも)(薬剤師)
- 制度を理由にサービスが継続できなかった(理学療法士)
- 褥瘡のケアは、すべて看護師の判断できるのか。デブリとか(看護師)
- 病院などで不安を聞いて、相談にのっていくには、時間が足りないと思います。家族の意向で進んでしまう事が少なくないと思います(ケアマネ)
- 治療する見込みと意識もない方への栄養(歯科医師)
- 入院(治療が終了しても、すぐ在宅に退院できない状況があり、施設(老健等)探しに苦慮しています。(老老介護、家族が就労等)(医療処置が必要)(ケアマネ)
- 看取りの時の点滴治療が必要jか?と思う事があった。家族が点滴ぐらいは、と言うと続けられている事がある(ケアマネ)
- 患者さんの意志や考え方を十分に聞き取れていないまま、説明だけしてしまっている状況の時(薬剤師)
- 十分なコミュニケーションが取れていない場面(薬剤師)
内容について理解できましたか?
倫理的問題を解決するための方法や対策を考える事ができましたか?
今後、日頃の関りの中で、倫理的問題の解決に向けて取り組むことができそうですか?
今回のような多職種による地域での研修会は必要ですか?
- 医師の研修会が必要(歯科医師)
本日の研修会についての感想を記入してください。
○感想
- グループワークにおいても、皆で意見を出し合う事ができ、皆で考えることが出来たので、とても有意義に勉強させていただきました(薬剤師)
- 大変勉強になりました。自分のグループ、他のグループの話を聞いて、自分の住む地域って良い所かもと誇りを持てました(MSW)
- 日々の業務が最期の所をどこで過ごすか、どんな風に生きていきたいか、考えることがあるため、グループワークで普段聞くことのできない他事業所、他職種の意見を聞くことができて良かった(社会福祉士)
- このような機会が初めてだったので勉強になりました(保健師)
- お話を聴き、多職種連携の重要性をあらためて認識しました(歯科医師)
- 今している事がすべて倫理と関わっていることを強く感じました(訪問看護師)
- 感覚ではなく、「臨床倫理」という確立されたものを使っての方針が、必要であると再確認しました。(訪問看護師)
- 最後の1ページをあたたかいものにする” ことに関わっていることの責任感を感じるとともに、そう関わりたいと思いました(訪問看護師)
- 多職種の考え方が改めて理解できた(作業療法士)
- 初めて参加しました。日常業務の中で、電話でしか話したことのない方に合う事ができ、「顔の見える関係づくり」とても良かったです(保健師)
- 回を重ねるごとに、顔見知りの支援者が増えるといいなあと思い、次回も楽しみにしています(保健師)
- 臨床倫理コンサルテーションに参加したのですが、症例検討に似ている面もあり、取り組みやすかった。自分の考え、行動を確認することが出来る機会となりました(ケアマネ)
- グループワークで多職種と話合え、視点の違った意見がたくさん聞けて良かった。自分だけでは、思いつかない考え方を知れた(ケアマネ)
- グループワーク、難しいかなと思いましたが、一人の患者さんを皆でイメージすることが出来ました(薬剤師)
- 意思決定を支える視点、その決定を最大限支える上では、他職種の横のつながりが大変重要であること(保健師)
- とてもよい研修会でした。グループワーク良かったです(保健師)
- 事例を用いて、考える事ができたので、イメージしやすかった。様々な職種の人と関わり、カンファレンスできたので良い学びになりました(保健師)
- 「倫理」は、医療が進むからこそ出てくる課題がある事がわかりました。
- グループワークをすることで、倫理を考える事ができました。話をして、臨床倫理について、興味がとてもわいたので、もっと勉強したいと思いました(介護福祉士)
- 今回の三浦先生のような医師がたくさんいてくれればよいのですが。なかなかなワンマンな方もいる中で、難しいですが、子の研修の考え方が進んでいくと良いと思います。いつも、良い研修を企画していただきありがとうございます。(ケアマネ)
- 多職種の方の意見を聞くことが出来て、大変参考になった(理学療法士)
- とても勉強になり、他職種での話し合いの大切さも改めて実感しました。意思決定の大切さや倫理についても臨床現場で、改めて考えていきたいと思います(理学療法士)
- 参加して、大変参考になった。多職種の連携の必要性や自分や自分の家族だったらどうかとの考えを再度意識して、関わりたいと感じました。やはり、先生や医療スタッフ、介護従事者にも聞いてもらいたいと感じた。今後、住民への啓発もあるが、医療・介護連携からスタッフの意識向上や構築に繋がれば良いと感じた(保健師)
- 大学病院の先生なので、話が難しいかな・・・と思っていましたが、とてもわかりやすく、初心に立ち返る良い機会になりました(看護師・ケアマネ)
- 講義もグループワークも大変良い時間が持てたと思います。ありがとうございました。(ケアマネ)
- 他職種の考え方等知る事ができた(ケアマネ)
- とても濃い内容で、日頃あまり考えないで通り過ぎてしまうような内容を掘り下げる事ができた(ケアマネ)
- 三浦先生のお話が本当に面白くお話を聞かせて頂きました。実は、私の利用者さんで難病(脊椎小脳変性症、進行性核上性麻痺)の方がいて、症状がどんどん進行していく中で、今日お話のあった、NHK(安楽死)の番組を観て、大変感銘を受けた方がいます。スイスに行くと繰り返し話されていました。決してわがまま等言ったことのない方ですが、自身の意見はしっかりしていて、それをしっかり主張できる方です。時間をかけてゆっくりお話を聞いていこうと思っています(看護師)
- グループワーク内で、それぞれの立場の想いを知ることができた。そして、立場は違っていても、とらえる課題や視点に大きな違いがなかったことにも、地域の多職種の力やチームワークが高まってきているのだなと感じ、うれしかった(看護師)
- 実際の支援の具体例を聞くことが出来て良かった(薬剤師)
- 医師、薬剤師等、なかなか話す機会のない方とケースについて話し合えてすごく良かった(ケアマネ)
- ケースの相談が行くと、医師とケアマネの立場になってしまい、なかなか意見が伝えられない(ケアマネ)
- 実際に考える事で、色々な考え方がある事に気づいて良かったと思います。これから、活かして行けたらと思います(歯科衛生士)
- 様々な職種の方のお知恵を借りて、非常に有意義な研修でした(理学療法士)
- 「ものがたり」と想像するのは、コミュニケーション能力が必要です(看護師)
- 特に病院内の研修が行われると嬉しいです(ケアマネ)
- 患者の治療や方針に最も影響する医師の参加が少ないように見受けられます。医師の意識改革が必要と思います(歯科医師)
- 今後の高齢化社会の状況を考えさせられました。(看護師)
- 臨床倫理は今後の高齢者(高齢化社会)について、重要であり、多職種、ご本人、ご家族との連携が必要だと考えます。大変勉強になりました(介護福祉士)
- とても難しい話をされるかと思いましたが、多職種連携の概念と取り入れることであり、日頃の業務の延長戦上である内容でした。支援する側にも、それぞれ価値観があり、自分自身がそれを知っている事を前提に多職種連携することで、よりよい支援ができると思った(看護師)
- 職種により、考え方が違うことが良く分かった。今後の利用者との関わり方で、決めつけず、最善の道を一緒に探す、焦らずに、立ち止まって見ることを行っていきたいと思う(ケアマネ)
- パート3も楽しみにしています。わかりやすい内容、ありがとうございました。(ケアマネ)
- 他の職種の方と一緒に課題を考える事が経験でき大変勉強になりました。ありがとうございました。(薬剤師)
○要望
- 同じ内容でまた、行って欲しいです。もしくは、応用編などを企画してほしいです(作業療法士)
- 分野を精神科の内容を検討してほしいです(作業療法士)
- こういった研修で、症例にあげられる内容は、ほとんど癌の方が多いのですが、他の病気、症状の方の場合も取り上げて頂けたら・・・(ケアマネ)
- 三浦先生の研修、とても良かったです。パート3をお願いいたします(ケアマネ)
質問がありましたらご記入ください。
- マクロの正義とミクロの正義が常にぶつかり合っているような状況です。日常臨床で、患者さんと向かい合う時、どのような姿勢で臨めばいいのでしょうか(歯科医師)
- 「倫理」⇒答えは一つでなく、それぞれの人の思いを引出し、思いを排出し、何度も話し合う事で見えてくるもので、あると考えました(保健師)
- 地域の資源の質の担保について、どうお考えでしょうか?(薬剤師)
○アンケート結果はこちらからダウンロードできます | |
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